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介護義務 [介護]

 
 スウェーデンでは、親を介護する義務は法律になく、親の介護は「完全なる子どもの自由意思」です。また、「社会福祉法」には、「高齢者介護・保護は社会福祉を担う市町村の責任で行われる」とあり、家族はその責任を求められません。
 しかし、病気の子どもは親にケアされる権利があり、親は社会保障費をもらって入院中の子どもに付き添います。

 このように、「介護離職」のない国では、親は子どもに頼らずに社会保障を得て高齢期を生きていく覚悟が必要です。
私がスウェーデン人の同僚に「将来、娘におみそ汁くらいは作ってもらいたいな」と言ったら、「彼女がしたければね」と言われました。
「親だからといって作ってもらえる国ではない」と、今から心しておく方がよいということです。

 スウェーデン人は、長年税金を払い続けてきたのだから社会保障は権利であると、
保障を受けることに堂々としています。
そして、国の政策を信頼しています。
 そのため、家族に頼ろうという姿勢の高齢者には出会ったことがありません。
高齢者はみな「自分らしい人生をできるだけ自分の力で送りたい。
 できないことは公共の支援を使い、自分のことは自分で決めたい」と言います。

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