SSブログ

アンセリンの抗疲労効果 [魚油]



 抗疲労効果があるといわれ魚のカツオやマグロの筋肉に含まれるアンセリンは、人間の筋肉には含まれていないが、カツオやマグロを食べることでこれを補給することができる。
 とすると、人間もアンセリン摂取で疲労を予防したり、回復させたりする効果を期待できるのであろうか。

 この点について、カツオからアンセリンを抽出することに成功した研究機関が、次のような実験を試みた。
 大学生10人を3班に分け、1班にはアンセリン抽出物を400mg、2班には同様のものを2000mg、3班にはプラセボ(偽薬)を投与。そして、1時間後に30秒間、自転車こぎをしてもらい、運動後の血中クレアセチンホスホキナーゼ値(CPK)を調べた。CPKは激しい運動によって筋肉細胞が壊れると血中に増えてくる物質で、筋肉疲労の指標になる。

 結果はアンセリンを投与した班が、プラセボを投与した班より明らかにCPK値が低く、しかもアンセリン量が多いほど低値だった。つまり、事前にアンセリンを飲むことで、激しい運動から生じる筋肉疲労を軽減することができたわけだ。

 また、日頃から疲労感が気になるという成人男女32人にアンケート調査をした別の実験もある。
 アンセリンを8週間、飲み続けた班では、疲労感や目の疲れの改善、持久力のアップが認められたという。運動している人をはじめ、日常的に疲れやすいという人にも、アンセリンの抗疲労効果は期待できる。疲労をためないためにも、カツオやマグロなどの魚を積極的に食べるべきである。

 では、アンセリンの抗疲労効果を期待するには、どれぐらいの量を食べればいいのか。
 先の実験の結果からも400mg以上のアンセリンを摂取するのが望ましい。カツオやマグロの赤身には約1%のアンセリンが含まれているから、刺身やカツオのたたき50gで500mgのアンセリンが摂取することができる。これは赤身5切れ程度に相当するから、1回の食事でアンセリンを無理なくとれる量である。



nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:健康

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0