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魚油のDHA(ドコサヘキサエン酸) [医食]

 

 お年寄りは「人間は、首から下は陸上動物だが、
首から上は魚のようだ」と言う。

 魚にはドコサヘキサエン酸(DHA)という脂肪酸が多く含まれているが、人間の場合、これがもっとも多く存在している場所が首から上の脳や網膜であるからだろう。

  脳は他の臓器と違って、水に浮いたような状態で頭骸骨に納まっている。このように考えてみると、人間の頭の中は魚のようだと思う人も存在する。
 DHAは魚油に含まれる必須脂肪酸で、ブリ、サバ、イワシ、マグロなど背の青い魚に多い。DHAの健康効果は様々だが、なかでも動脈硬化や心臓病の予防や改善、特に、脳への作用だ。

 昔から、「魚を食べると頭がよくなる」といわれ、脳へのDHA効果が注目されだしたのは、1990年代初めからで、そのきっかけになったのが、イギリスの栄養学者が「日本の子供がヨーロッパの子供より知能指数が高いのは、魚を多く食べるからだ」と唱えた説だ。

 実際、妊娠中にDHAなどの魚油を多量に摂取した母親から生まれた子は、DHA不足の母親の子より、知能指数が高かったという研究結果もいくつかある。
 しかし、「DHAで頭がよくなる」説には疑問が残る。
DHAが足りている子と、不足している子を比較すれば、
前者の方が知能が高いといえるかもしれないが、もともとDHAが足りている子が、さらにDHAを多く摂っても、より頭がよくなるということはない。
 つまり、DHAを摂れば頭がよくなるのではなく、DHAが不足すると知能の発達に影響が出てくると解釈した方がいいといわれている。


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