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タウリンにの血小板凝集抑制作用 [医食]



 魚介類に含まれるアミノ酸の一種であるタウリンには血小板凝集抑制作用もあり、コレステロール値の低下作用との相乗効果で、動脈硬化の抑制が期待できる。また、脳内では神経伝達物質として脳神経の興奮を抑え、精神に落ち着きをもたらす方向に働く、タウリンを摂取させてから脳波を測定すると、α波が増えるそうだ。

 ほかにも抗酸化作用や解毒作用などが確認されている。これらの作用が相まって各種の生活習慣病改善に好影響をもたらすと考えられている。主に動物実験の結果から期待される効果を病気別にあげると次のようになる。
 【糖尿病】1型糖尿病では、インスリンの分泌低下を緩和し、
  高血糖状態を改善して、網膜症などの合併症を抑制する。
 【虚血性心疾患】顕著な心筋保護作用や強心作用。
 【各種ガン】ガンの発症を抑制する・・・などである。

 タウリンは植物以外のほとんどの生物に存在するが、なかでも魚介類に多い。たとえばシジミ貝。シジミ貝は淡水、海水、淡水と海水が混じった汽水のどこでも生きられる。が、タウリン含有量は生育域によって大きく違う。汽水域のシジミは淡水域の10倍も含有し、海水域のシジミはさらに多い。塩分濃度が高くなるほどタウリン量が増えるので、魚も川魚より海水魚が勝っている。

 もちろん、肉より魚だ。イカはコレステロールも多いが、タウリンはその2倍以上含まれているので安心して食べていい。

 では、一日の摂取量はどれくらいか。動物実験の結果から換算して、成人は700~800mgを摂取するよう勧めている。にぎり寿司1人前で1000mgを超えるというから、魚好きの人なら簡単にクリアできる。ただ、タウリンは水溶性なので、水にさらすと失われていく。とくに貝類は剥き身にすると含有量が減るため、味噌汁などにして汁を飲むことだ。タウリンの必要量は年齢や体の状態によって違うが、乳幼児や高齢者は成人者より多く摂取した方がいい。体内で使われて余ったタウリンは排泄されるので。取り過ぎを懸念することは無用である。



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