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薬と毒 [医食]

 人間は数千年にわたり「その辺に生えてる草を食べたら、
なぜか症状が改善した」という経験を積み重ねてきました。
いわば人体実験のようなことを繰り返して、薬と毒の知見を得てきたのです。
それが現代にまで伝わる漢方医学の基礎となっています。

 西洋薬は科学的に分析され、有効成分を均一に含有しており、有効性と安全性が担保されています。一方、漢方薬は非科学的なルーツを持ち、さまざまな成分の混合物で、
常に同じ成分量を含むとは限らないものです。
 ただ、もちろん国の承認を受けて製造販売がなされている医薬品ですので、
いわゆる健康食品を含む食品とは一線を画すものです。

 そもそも漢方薬も西洋薬も、いずれも人体から見れば体外の物・異物です。
西洋薬と漢方薬とではルーツもエビデンス確立の方法も異なりますが、
人間の体内にない成分を取り入れることによって、
身体に何らかの影響を与え、症状が改善する、
もしくは有害事象が起こるという点は同じです。
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匂いに過敏 [医食]

「匂いに過敏になってしまって、食事がすすまない」。

 実際、抗がん剤治療の副作用で匂いに過敏になってしまって、食欲がおちた人へのメニューです。

 アイスをはさんだサンドイッチは、ひんやりと口当たりがよく、ほど良い甘さが、
この匂いに過敏になってしまって、食欲がおちた人に好まれました。

 嗅覚の障害は、抗がん剤治療の副作用であったり、
生まれつきの疾患の影響であったり、認知症であったりと原因は様々ですが、

 どんな原因にしても、匂いを感じすぎるために食事がとれなくなっているのなら、
それは低栄養リスクを抱えているといえます。

 匂いを感じにくくする方法として、匂いの少ない食材を利用する。
冷たいものを提供するといった方法があります。
食欲不振を伴うことが多いので、今回のレシピのように提供するときにも、
一口大にする、くちどけの良いものにするなどの配慮があると
より食べやすくなります。

 冷凍庫から出したばかりの時は硬くて食べにくいので、
室温に少しおいて、お好みの軟らかさになったら食べましょう。

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梅干しの謎 [医食]

 人間の体はPH7の弱アルカリ性体質が
健康体の印しと言われています。

 産まれたときの赤ん坊は弱アルカリ性体質で蚊に刺されません。
しかし、年が経ち肉食などの酸性食品を
摂るようになると酸性体質になり、生活習慣病の原因になります。

 そんな生活習慣病患者ばかりの現在、酸性食品ながら、
唾液で咀嚼され体内に入ると、
弱アルカリに変化し血液をサラサラにするのが「梅干し」です。

 縄文時代から日本人に食べられている「梅干し」。
一日に一粒は食してください。
必ず、唾液で咀嚼することが基本です。
お子様の健康のためにお勧めします。


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海藻と健康 [医食]



 日本では昔から、ノリ、ワカメ、昆布、モズクなどの海藻類が人間の体に良いといわれている。
 たとえば、ヨードが豊富に含まれる昆布は、バセドウ病の特効薬とされ、命を養う「神仙薬」のひとつとして珍重されてきた。
 近年は、海藻は食物繊維が豊富で、カロリーが低く、生活習慣病やダイエットに効果があると注目されている。具体的には次のような効用がわかってきた。

 【高脂血症】は血液中にコレステロールがたくさんある状態。
このコレステロールは脂肪や油を消化、吸収するときに必要な「胆汁酸」の原料となる。つまり、胆汁酸はコレステロール代謝の終末産物としてコレステロールを便中に排泄する役割も行っている。

 食物繊維が腸内にあれば、胆汁酸などが体外にスムーズに排出され、代謝が順調に進む。

 【糖尿病】は膵臓のインスリン分泌が少なかったり、出なかったり、それが働かなかったりで、血液中のブドウ糖が使われず、ダブついてしまう状態。
 腸に食物繊維が豊富にあると、食物の吸収に時間がかかるため、インスリンが分泌される時間も長くなり、血液中のブドウ糖が使われて血糖値が下がる。

 【高血圧】は塩分を摂り過ぎると、塩の成分のナトリウムが水分とともに血管の細胞内にドンドン入り、その結果、血管を収縮させて血圧が上がる。
 食物繊維に含まれるカリウムは、細胞内にナトリウムが増えるのをストップさせ、血圧上昇を抑える働きがある。

 【ダイエット】海藻は水分が多く、単位重量当たりのエネルギーが少ない。また、海藻は胃腸の中に長い間、滞留するので、満腹感が長く続く。その結果、ほかの物を食べる量が減ることから、ダイエットにつながるのである。

 海藻は少量でも毎日欠かさず食べると、健康を保つことができる素晴らしい食物である。



タグ:海藻
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タウリンにの血小板凝集抑制作用 [医食]



 魚介類に含まれるアミノ酸の一種であるタウリンには血小板凝集抑制作用もあり、コレステロール値の低下作用との相乗効果で、動脈硬化の抑制が期待できる。また、脳内では神経伝達物質として脳神経の興奮を抑え、精神に落ち着きをもたらす方向に働く、タウリンを摂取させてから脳波を測定すると、α波が増えるそうだ。

 ほかにも抗酸化作用や解毒作用などが確認されている。これらの作用が相まって各種の生活習慣病改善に好影響をもたらすと考えられている。主に動物実験の結果から期待される効果を病気別にあげると次のようになる。
 【糖尿病】1型糖尿病では、インスリンの分泌低下を緩和し、
  高血糖状態を改善して、網膜症などの合併症を抑制する。
 【虚血性心疾患】顕著な心筋保護作用や強心作用。
 【各種ガン】ガンの発症を抑制する・・・などである。

 タウリンは植物以外のほとんどの生物に存在するが、なかでも魚介類に多い。たとえばシジミ貝。シジミ貝は淡水、海水、淡水と海水が混じった汽水のどこでも生きられる。が、タウリン含有量は生育域によって大きく違う。汽水域のシジミは淡水域の10倍も含有し、海水域のシジミはさらに多い。塩分濃度が高くなるほどタウリン量が増えるので、魚も川魚より海水魚が勝っている。

 もちろん、肉より魚だ。イカはコレステロールも多いが、タウリンはその2倍以上含まれているので安心して食べていい。

 では、一日の摂取量はどれくらいか。動物実験の結果から換算して、成人は700~800mgを摂取するよう勧めている。にぎり寿司1人前で1000mgを超えるというから、魚好きの人なら簡単にクリアできる。ただ、タウリンは水溶性なので、水にさらすと失われていく。とくに貝類は剥き身にすると含有量が減るため、味噌汁などにして汁を飲むことだ。タウリンの必要量は年齢や体の状態によって違うが、乳幼児や高齢者は成人者より多く摂取した方がいい。体内で使われて余ったタウリンは排泄されるので。取り過ぎを懸念することは無用である。



アンセリンと水素イオン濃度 [医食]

 

 抗疲労効果が見込めるアンセリンをカツオやマグロから摂取するためには、刺身やたたきの他に、カツオ節からダシを取る方法もある。アンセリンは水溶性に富み、熱にも強いので、ダシからも容易に摂取することができる。

 たとえば、カツオ節でダシを取った味噌汁なら、1杯に約50mgのアンセリンが含まれている。これだけで必要量は満たせないが、味噌汁はカツオやマグロの刺身と違って毎日の食卓に上がるから、アンセリンの貴重な補給源になる。また、ダシの中にアンセリンをより効率よく抽出させるには、表面積の大きい花ガツオが最も適している。

 アンセリンには抗疲労効果のほかにも、いくつかの体質改善作用が認められている。そのひとつが、体内で発生する活性酸素を消去する抗酸化作用だ。

 活性酸素は、いわば悪玉化した酸素で、これが体内で大量に発生すると、老化、ガン、生活習慣病などを促進するといわれる。  

 体内にはこの有害な活性酸素を無害化しょうと、いろいろな酵素が働いているが、この酵素の働きも水素イオン濃度(PH値)に左右されていて、体内が弱アルカリの状態のとき、酵素活性が高くなる。

 アンセリンには、前に述べているように水素イオン濃度(PH値)を適正に保つ緩衝作用があるから、酵素活性の働きが活発になり、その結果、活性酸素を消去する抗酸化作用も強くなる。

 また、酵素活性の働きが活発になることで皮膚の線維芽細胞を活性化して、コラーゲンの合成を促進し、傷の治りを早める作用もある。最近では、紫外線によるコラーゲンの変性を抑制する目的で、アンセリンを主成分にした化粧品も開発されている。

 もちろん、カツオやマグロに含まれるのは、アンセリンだけではない。血液をサラサラにするドコサヘキサエン酸(DHA)、エイコサペンタエン酸(EPA)、ビタミンB群、ビタミンD、鉄分などの他に、アミノ酸も豊富だ。

 カツオ節は「タンパク質の塊」で、生のカツオに約70%含まれていた水分は、カツオ節に加工されると15%まで減少。それにともなって、タンパク質の含有量は生のときの25%から77%へと飛躍的にアップする。しかも、カビをつけ発酵させることで、アミノ酸が変化して「うまみ」を生み出すのである。



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カツオやマグロのアンセリン効果 [医食]



 カツオやマグロは口先と尻尾が細く、胴体が膨らんだ流線型の体形は水の抵抗を抑え、寄り速くスムースな泳ぎを可能にしている。
 平均時速が約30キロ、エサの群れに突進するときは最速で
100キロ、しかも休むこともなく常に泳ぎ回っている。

 また、口を半開きにして泳ぐことで、海中の酸素を効率よく体内へ取り込む。そして、驚異的な持久力と瞬発力を支えているのが、重量のほとんどを占める筋肉だ。

 その筋肉の中には、アンセリンという物質が含まれているが、実は、このアンセリンがカツオやマグロのパワーの源である。アンセリンは、ヒスチジンとβ-アラニンというふたつのアミノ酸が結びついた「ジペプチドアミノ酸」で、高速で長時間、泳いだり走ったりする動物の筋肉に多く含まれている。

 カツオやマグロといった回遊魚をはじめ、クジラ、イルカ、サメなどに多い。また、陸上動物ではチーターやトラ、ライオン、馬、ワシ、渡り鳥などが主な動物である。
 では、アンセリンのどんな働きがこれらの優れた運動能力をサポートしているのか。それは「緩衝作用」が大きいといわれている。

 通常、筋肉内の水素イオン濃度は7,4の弱アルカリ性だが、激しい運動をすると、乳酸などの疲労物質がたまり、酸性に傾く、
 この結果、エネルギー代謝が低下して疲労を覚え、「これ以上、動けない」といった状態を招く。

 ところが、アンセリンには水素イオン濃度を調整する作用があり、酸性に傾いた筋肉内の水素イオン濃度を本来の弱アルカリ性に戻してくれる。これが「緩衝作用」と呼ばれるものだ。

 つまり、アンセリンには、筋肉の水素イオン濃度が酸性に傾くのを防いで、乳酸の蓄積やエネルギー代謝の低下を抑える抗疲労効果がある。だからこそ、カツオやマグロは疲れ知らずで泳ぎ続けられるというわけである。



DHAと認知症や鬱症状 [医食]


 現代社会では、鬱や認知症など心や脳にかかわる病が増えている。その一因は欧米化する食生活にあるとして、祖父母の時代の食事に戻せばいいという考え方がある。

 ヘルスフードを取り入れた食生活で、病気になる年齢をできるだけ先へ延ばし、健康に過ごせる健康寿命を長くするのが目的だ。

 戦後、急速に物質文明が発展し、経験したことのないストレスの多い世の中に生きていかなければならない時代を乗り越えるには、これまであげられていた栄養素だけでは不足するため、自分の体に合ったヘルスフードを加えることが必要になってきた。

 このヘルスフードとは、いわゆる健康食品とは異なり、次のような要件を満たすものだ。
 Ⓐ科学的に有効性が証明されており、臨床で明らかな効果が確認されているもの。Ⓑ食品として安全性が確認され、これまでに人々の食経験があるもの。Ⓒ作用のメカニズムが解明されているか、推定できるもの。

 よく知られた健康食品でも、この三つの要件を満たすものは少ないが、青魚の魚油に多く含まれる不飽和脂肪酸であるドコサヘキサエン酸(DHA)はそれを満たす代表的なものである。
 その効果は、①ガンの抑制や転移予防、②動脈硬化の予防、③アレルギーの改善、④視力の改善や視力低下の抑制、⑤記憶力や学習能力のアップ、⑥心臓病の予防など、様々な例の報告がなされている。

 なかでも注目されているのが、⑤の「記憶力や学習能力のアップ」で、認知症の予防や改善にも有効という報告が増えている。
 有名大学で認知症患者の食生活を調査したところ、アルツハイマー型では動物性脂質の摂取量が多く、魚や野菜を食べる量が少なかった。

 そこで、患者に1日1回、80グラムの青魚を食べてもらったところ、鬱状態の改善がみられたという。日本で約26万人を対象にした疫学調査でも、魚をよく食べる人とそうでない人では、前者の方がアルツハイマー型認知症での死亡率は低く、脳で記憶をつかさどる海馬のDHA量を比較すると、アルツハイマー型認知症で死亡した人は、そうでない人の半分と少なくなっている。



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パニック障害改善の可能性 [医食]

 祖父母が好んで食べていた青魚のドコサヘキサエン酸(DHA)などの魚油が人の情動や心の病気と関係があるのか。魚油研究者の間では、DHAが脳内のセロトニン作動性ニューロンを活性化するからではないかと考えられている。

 このニューロンは人の情動のかかわる脳神経細胞で、それがうまく働かなくなると、鬱や自殺衝動、攻撃性が増加するといわれている。突然、激しい動悸や不安に襲われるパニック障害も、このセロトニン作動性ニューロンと関係があり、今後、魚油を食することで改善できる可能性もあるのではないかと考えられている。

 パニック発作時には、ノルアドレナリンという脳内伝達物質が増えているが、これはセロトニン作動性ニューロンが活性化することで減るという。食物の研究者の研究では、DHAの摂取で血液中のノルアドレナリンが減少することが、すでに確認されている。

 今後は、DHAとパニック障害の関連性もより詳しく研究され、パニック障害の改善も速やかに進むとみられている。魚は心に効く。冒頭の話題のように、脳にDHAが多いのも、なるほどとうなずける。

 もし、自分の子がすぐにキレたり、イライラしたり、気分が落ち込むようなら、魚不足が原因のひとつになっているかもしれない。日本人は平均で2日に1回ほど、魚をたべているといわれている。これだけ魚を食べていれば、DHAとDPA(ドコサペンタエン酸)の1日の摂取量は、だいたい1グラムになり、十分足りている。

 しかし、もし魚をあまり食べていないようなら、DHAやDPA不足になっている可能性もあるから、魚は積極的に食べるように心がけるべきである。魚が苦手な人はサプリメントでDHAやDPAなどを補うことも重要である。サプリメントを利用するときは、DHAやDPAが入ったものを選び、1日に0,5グラムほど摂取する必要がある。



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魚油のDHA(ドコサヘキサエン酸) [医食]

 

 お年寄りは「人間は、首から下は陸上動物だが、
首から上は魚のようだ」と言う。

 魚にはドコサヘキサエン酸(DHA)という脂肪酸が多く含まれているが、人間の場合、これがもっとも多く存在している場所が首から上の脳や網膜であるからだろう。

  脳は他の臓器と違って、水に浮いたような状態で頭骸骨に納まっている。このように考えてみると、人間の頭の中は魚のようだと思う人も存在する。
 DHAは魚油に含まれる必須脂肪酸で、ブリ、サバ、イワシ、マグロなど背の青い魚に多い。DHAの健康効果は様々だが、なかでも動脈硬化や心臓病の予防や改善、特に、脳への作用だ。

 昔から、「魚を食べると頭がよくなる」といわれ、脳へのDHA効果が注目されだしたのは、1990年代初めからで、そのきっかけになったのが、イギリスの栄養学者が「日本の子供がヨーロッパの子供より知能指数が高いのは、魚を多く食べるからだ」と唱えた説だ。

 実際、妊娠中にDHAなどの魚油を多量に摂取した母親から生まれた子は、DHA不足の母親の子より、知能指数が高かったという研究結果もいくつかある。
 しかし、「DHAで頭がよくなる」説には疑問が残る。
DHAが足りている子と、不足している子を比較すれば、
前者の方が知能が高いといえるかもしれないが、もともとDHAが足りている子が、さらにDHAを多く摂っても、より頭がよくなるということはない。
 つまり、DHAを摂れば頭がよくなるのではなく、DHAが不足すると知能の発達に影響が出てくると解釈した方がいいといわれている。


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