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海藻と健康 [医食]



 日本では昔から、ノリ、ワカメ、昆布、モズクなどの海藻類が人間の体に良いといわれている。
 たとえば、ヨードが豊富に含まれる昆布は、バセドウ病の特効薬とされ、命を養う「神仙薬」のひとつとして珍重されてきた。
 近年は、海藻は食物繊維が豊富で、カロリーが低く、生活習慣病やダイエットに効果があると注目されている。具体的には次のような効用がわかってきた。

 【高脂血症】は血液中にコレステロールがたくさんある状態。
このコレステロールは脂肪や油を消化、吸収するときに必要な「胆汁酸」の原料となる。つまり、胆汁酸はコレステロール代謝の終末産物としてコレステロールを便中に排泄する役割も行っている。

 食物繊維が腸内にあれば、胆汁酸などが体外にスムーズに排出され、代謝が順調に進む。

 【糖尿病】は膵臓のインスリン分泌が少なかったり、出なかったり、それが働かなかったりで、血液中のブドウ糖が使われず、ダブついてしまう状態。
 腸に食物繊維が豊富にあると、食物の吸収に時間がかかるため、インスリンが分泌される時間も長くなり、血液中のブドウ糖が使われて血糖値が下がる。

 【高血圧】は塩分を摂り過ぎると、塩の成分のナトリウムが水分とともに血管の細胞内にドンドン入り、その結果、血管を収縮させて血圧が上がる。
 食物繊維に含まれるカリウムは、細胞内にナトリウムが増えるのをストップさせ、血圧上昇を抑える働きがある。

 【ダイエット】海藻は水分が多く、単位重量当たりのエネルギーが少ない。また、海藻は胃腸の中に長い間、滞留するので、満腹感が長く続く。その結果、ほかの物を食べる量が減ることから、ダイエットにつながるのである。

 海藻は少量でも毎日欠かさず食べると、健康を保つことができる素晴らしい食物である。



タグ:海藻
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